要点把握力を付けるコツ その4 「情報の関連性を整理する」
こんにちは、せいきんぐです。
このブログでは、新卒で知識も経験もゼロだった私が、「わずか半年で社内の信頼を勝ち取り、部の中核を担うポジションに抜擢された経験」をもとに、知識と経験が無くても活躍出来る方法を発信しています。
今回の記事では、
~要点把握力を付けるコツ その4 「情報の関連性を整理する」~
という内容について発信していきます。
「突然知らない案件の会議に呼ばれた、、」
「全く知らない分野の講義を聞くことになった、、」
など、生きていれば自分の知識が及ばない世界に突然足を踏み入れることもあるでしょう。
そんな分からないことだらけな環境でも、要点だけは把握するコツを当ブログではお伝えしてきました。
しかし、言葉だけでは伝わらない要素もあると思うので、
今回は、要点把握力のある人が脳内で行っているであろう処理を「見える化」してみました。
この記事を見てそのままマネすれば、あなたもすぐに要点を把握することが出来る。
そんな内容になっています。
要点把握力を身につけ、エリートビジネスマンへの1歩目を踏み出しましょう!
【以下本文】
Ⅰ 要点把握のコツは「情報の関連性」を整理すること
自分が知らない分野を学ぶとき、または自分が知らない領域の仕事を任されたとき、
要点を把握する上で最も重要なのは「情報と情報の関連性を整理すること」です。
一個一個の情報単体の疑問は後でググればいいので、
細かい内容を理解していないことはどうでもいいのです。
要点把握の上で大事なのはその情報同士がどのように繋がっているか、
つまり情報と情報の関連性を知ることです。
情報単体の疑問はどうでもいいので、
「なんでこの情報とこの情報は繋がってんの?」
という情報の関連性への疑問を順番に解消し、
関連性への疑問が無くなったら、完全に要点を把握出来たと言えるでしょう。
これが要点把握のコツです。
ここまでの説明では抽象的過ぎてよくわからないと思うので、具体例を見ながら学んでいきましょう。
具体例を通じて、
・「細かい内容を理解していないこと (情報単体の疑問) はどうでもいい」とはどういうことか
・「情報と情報の関連性を知ること(情報の関連性への疑問を無くす)」とはどういうことか
この2つを学んで頂ければと思います。
Ⅱ 具体例と図で学ぶ要点把握のコツ
「細かい内容を理解していないことはどうでもいいので、情報と情報の関連性を知ることが重要」
である理由は、
「その内容を全く知らない人向けに、簡単に説明するストーリーを作る」ことでよくわかってきます。
というわけで、こんな具体例を用意してみました。
この例を見ながら、情報と情報の関係性を整理する重要さを学んでいきましょう!
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あなたはスマホに全然詳しくないおじいちゃんに、
「なんで最近のスマホはこんなに高いの?」と質問されたとします。
あなたはおじいちゃんの質問に答えるため、スマホの専門家に話を聞きに行きました。
専門家の話は難しいですが、「おじいちゃんに分かりやすく説明するため」に、
なぜスマホが高くなっているのかを分かりやすくまとめてみてください。
ーーーーー(専門家の話)-----
スマホのCPUはムーアの法則にあるように加速度的な成長を見せており、
CPUの高性能・高価格化に伴いスマホの高価格化が進んでいます。
今はスマホでキャッシュレス決済やモバイルSuica、グループウェアなどのクラウドサービス、VPNへのアクセス、EDRなど、
スマホ1台で様々な機能を利用できるようになっています。
昔は「インターネット検索もできる携帯電話」として注目されたスマホですが、
今はスマホ1台に大量の機能を持たせ、さらにEDRも同時に動かすような使われ方に変わってきています。
「スマホ1台だけ持って外出する」なんてことを可能にしているのは、
大量のアプリの同時稼働に耐えられるだけの強靭なCPUを積んでいるために他なりません。
そんなCPUの高性能・高価格化が、スマホの値段が高くなってしまっている要因の1つです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい、どうでしょう。
専門家の言っていることは難しかったですが、
おじいちゃんに説明することが出来るように情報を整理出来ましたか?
あなたがもし、
「細かい内容はどうでもいいので、情報と情報の関連性を知る」
という目線で聞いていれば、おじいちゃんでも分かる解説が出来るようになっているはずです。
全然わからなかった方も安心してください。
「情報の関連性を整理する」ことで要点を把握する方法を、
順を追って図で詳しく見てみましょう。
※注 図では「情報」を〇で、情報と情報の関連性を→で表現します。
専門家に話を聞く前は、
「昔のスマホが安い」
「今のスマホは高い」
という2つの情報しかなく、
2つの情報を直接結ぶ(関連付けようとする)と、
図①のように「なぜ高くなったの?」という関連性の疑問が生じます。
※おじいちゃんもここの関連性に疑問を持ったわけですね。
図①

専門家に話を聞いてみると、
「CPUの高性能・高価格化に伴いスマホが高くなった」という情報が入ってきました。
つまり「安い昔のスマホ」と「高い今のスマホ」の間には、
「CPUが高性能・高価格になった」という情報が入るそうです。
図をアップデートしてみましょう。
図②

こうなりますね。
情報が増えたことで、
新たに関連性①と関連性②が生まれました。
それぞれの関連性について考えてみて、
「関連性への疑問」が生まれなくなるまで繰り返したら要点把握は終わりです。
なお、情報単体への疑問は後でググれば出てくるので、要点把握の上では無視して構いません。
関連性②、関連性①の順で1つずつ見ていきましょう。
関連性②:「CPUが高性能・高価格になったから、スマホが高価格になった」
これは納得出来ますね。スマホの部品代が高くなったらスマホも高くなるのは当然でしょう。
ここで大事なのは、あなたがCPUについて詳しくなくて、
「CPUって何?どんな機能を持ってるの?」という疑問があったとしても、
「CPUが高くなる」→「スマホが高くなる」という関連性については100%納得出来る
ということが重要です。
なぜならCPUがどんな部品であろうとも、スマホに使われている時点でスマホの値段に直結するからです。
「CPUが高くなった」という情報と、「スマホが高くなった」という情報の関連性については、
CPUについて何も知らなくても特に疑いの余地はありません。
「CPUが何の部品かは分からないが、それが高くなったからスマホも高くなった」
この2つの情報についての関連性はこれで十分です。
なぜなら、おじいちゃんはこれ以上詳しくCPUの話をされても分からないからです。
次の関連性①の検討に移りましょう。
関連性①:「昔のスマホよりも、CPUが高性能・高価格になった」
ここに関しては、「なぜCPUは高性能・高価格になったのか」という「関連性の疑問」が残ります。
先ほどと同じで、「CPUって何の部品なのか?」という情報単体への疑問はどうでもいいですが、
「なぜか昔より高性能・高価格になった」という「関連性への疑問」が残っているのは問題です。
関連性が分からないとおじいちゃんに説明できません。
そこで、この関連性の疑問を解消するための情報を集めましょう。
図③(ここまでのまとめ)

さらに専門家に話を聞くと、
「スマホ1台に大量の機能を持たせるようになった」という情報をもらいました。
関連性の疑問があった場所(関連性①の部分)にその情報を当てはめてみましょう。
図④

このような形になり、
新たに考えるべき関連性③と関連性④が登場しました。
再び1つずつ考えてみましょう。
なお、言うまでもありませんが、
「EDRって何?」
「VPNって何?」
などの「情報単体の疑問」はどうでもいいです。
なぜなら、おじいちゃんはEDRもVPNも理解できないからです。
「EDRもVPNもスマホの機能」という10%くらいの理解で十分なので、
要点把握に必要な関連性③と関連性④について考えていきましょう。
関連性③:「昔のスマホよりも大量の機能が増えた」
これは80%くらい納得感ありますね。スマホの機能が増えたのは実際にユーザー目線で分かりますし。
もっと関連性の疑問を掘り下げようと思えばまだまだいけますが、おじいちゃんに説明する上ではこのくらいで十分でしょう。
※今回はおじいちゃんへの説明がゴールなのでこれ以上やりませんが、「大量の機能が増えた社会的背景は?」などの「関連性を問う問い」を立て続けていくと考察が深まります。
関連性④:「大量の機能が増えたので、CPUを高性能・高価格にする必要があった」
これも80%くらい納得感ありますね。今まで以上の機能を使うためには、部品も高機能にする必要がありそうですし。
同じく関連性をもっと突き詰めれば考察は深まりますが、おじいちゃんはこれ以上望まないでしょう。
これらの関連性をまとめると、このような形でおじいちゃんに説明できるようになります。
図⑤

「昔のスマホに比べてたくさんの機能が増えたから、
スマホの部品も高性能で高いものにしなくちゃいけなくなって、スマホの値段が高くなった」
これが、関連性の疑問だけを解消した場合の説明文です。
CPUなどの細かい説明こそありませんが、要点は外してないですよね。
もともとの専門家の説明と比べると、はるかに分かりやすくなっています。
これこそが冒頭で述べた、
関連性の疑問だけを解消することで要点を把握できる。
というメカニズムです。
要点把握力が高い人は、無意識に関連性に注目していることがほとんどです。
皆さんも意識的に情報の関連性に注目し、
「なんで?」と思わなくなるまで関連性の疑問を無くし続けましょう。
そうすれば、誰もが要点を把握することが出来ます。
逆に真面目な人ほど、「情報単体の疑問」に囚われてしまいがちです。
今回の例で言うと、真面目な人は、
「CPUってなんだろう、、?」
「EDRって初めて聞いた、、」
「VPNなんて分かんないよ、、」
というように、
分からない言葉があることに焦り、情報と情報の関連性に注目が行かなくなります。
しかし今回説明したように、CPUもEDRもVPNも分からなくても、
「なぜスマホが高くなったのか」はざっくり説明できます。
知らないことを学んだり、新しい仕事を始めるときは、
情報の関連性のみに注目して、まずはざっくり説明できるようになりましょう!
細かいことは後からググったり他人に聞いたりすればいいんです!
Ⅲ まとめ
・情報単体の疑問は、要点把握の上ではどうでもいい
・情報と情報の関連性に注目する
・関連性の疑問が無くなったら、要点把握完了!
分からないことまみれの中で、目的だけは分かるようにするための力が「要点把握力」です。
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