要点把握力を付けるコツ その1「理解の後回し」
こんにちは、せいきんぐです。
このブログでは、新卒で知識も経験もゼロだった私が、
「わずか半年で社内の信頼を勝ち取り、部の中核を担うポジションに抜擢された経験」をもとに、
知識と経験が無くても活躍出来る方法を発信しています。
今回の記事では、
要点把握力を付けるコツ その1「理解の後回し」
について発信していきます。
1 はじめに(要点把握力の身に付け方)
2 コツ1 「理解の後回し」とは
3 「理解の後回し」の具体的なやり方
4 補足
5 まとめ
いよいよ要点把握力を身に付けるためのノウハウの配信です。
明日からすぐに実践できる内容ですので、ぜひ最後まで読んでお試しください。
※要点把握力って何?という方はこちらの記事をお読みください。
1 はじめに(要点把握力の身に付け方)
今回から、実際に要点把握力を身に付けるためのコツを配信していきます。
要点把握力とは、
「知らない用語や前提条件がある中でも話の大枠を捉え、重要なポイントを把握できる力」
でしたよね。
この要点把握力を磨くことの出来るタイミングは、知らない用語が飛び交うとき。
すなわち自分より知識レベルが高い人と話すとき。しかありません。
つまり、実戦で磨いていくしかない。ということです。
例えば当ブログで紹介したノウハウを、実際に上司などと話す際に実践する。
こうした実践の繰り返しで身に付けていくしかありませんが、
これを繰り返せば、確実に優れたビジネスパーソンになれます。
早速ノウハウの紹介に入っていきましょう。
2 コツ1 「理解の後回し」とは
今回紹介するコツは、「理解の後回し」です。
本来、仕事中の会話で分からない言葉が出てきたら、その場で質問してしまうのが一番手っ取り早いです。
しかし、以下のような理由から質問出来ない場面がビジネスではよくあります。
・質問する相手がとても忙しい
・わからない言葉が多すぎて、全て質問するだけの時間が無い
・複数人での会議だから、自分が質問したら会議を止めてしまう事になる
など
そんな時に役に立つのが、「理解の後回し」です。
「わからない言葉があったから理解できない」と思い込んで理解を諦めるのではなく、
「Xというわからない言葉があったが、話を聞いているうちに何となく想像は付くだろう」と考え、
引き続き話を聞き続けましょう。
そうすると、話を聞いているうちに言葉Xについての情報がある程度集まってくると思います。
その情報から、言葉Xが今回の会話にどんな影響を与えるものなのかを推測すれば良いのです。
もし質問をするとしても、大枠を捉える(推測する)上で足りない情報だけを具体的に質問すればいいのです。
これが、理解の後回しです。
最初は言葉を分からないままにしておくことに抵抗があるかもしれませんが、
その場でいくら悩んでもその言葉の意味は分かりません。
だったら理解は後回しにして、会話の大枠を捉えることに全力を注ぎましょう。
私もすぐに聞き返せないタイミングや、複数人での会話(自分の都合で話を遮れない)の時は絶対に行っています。
ちなみに
「もしその後の会話で、分からなかった言葉Xが出てこなかったらどうするのか」
という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
これは
「その後の会話に出てこなかったのならば、言葉Xは今回の会話の大枠を把握する上で、さほど重要な言葉ではなかった。」
と判断し、理解しなくて大丈夫です。
おそらく言葉Xが理解できていなくても、
その会議の内容の大枠は把握できているでしょう。
会議の大枠を把握するために必要ではない言葉ならば、
わざわざ正確に理解する必要はありません。
必要のない言葉の理解に時間を割かなくて済む。これも「理解の後回し」のメリットです。
もし言葉Xが、その後何度も出てくる重要な言葉だったら、
今から説明する「理解の後回し」の方法で、頑張って大枠を把握しましょう。
3 「理解の後回し」の具体的なやり方
①分からない言葉Xが出てきたら、引き続き話を聞きながらその言葉Xについての情報を集める
その際、以下のようなポイントに注目して情報を集めましょう。
(分からなかった言葉Xは)
・我々にとって良いものか?悪いものか?どちらでもないものか?
・社内専門用語?一般的な用語?
・モノの名前?ルールの名前?仕組みの名前?
・もう決まっている要素?まだ決めていない要素?まだ決められない要素?
・まだ決められないなら、何が分かれば決められるの?
②情報が集まったら、その情報を絡めながら、
足りない情報を具体的に質問します。
例えば、「どうやらXは我々にとってネガティブなものらしい」と推測出来たとします。
その場合
「Xがあると、今回はどんなデメリットがあるんですか?」
「今回、Xを無くせる手段はありますか?」
「今回、X以外にも問題となる要素はありますか?」
というように、「ネガティブなもの」という情報の他に必要な情報に絞って質問します。
これなら、答える側も答えるポイントが明確で、時間を奪われません。
相当切羽詰まっていない限り、快く答えてくれるでしょう。
また、複数人の会議や商談であったとしても、
この聞き方ならば周りも「重要なポイントの再確認」になるので、
周りにもメリットがある質問となります。
※もし何も推測せず「Xって何ですか?」という聞き方をした場合、相手も何から説明すればいいか分かりませんし、ましてや複数人の場合、「君の疑問解消に割く時間は無い」と相手にされません。
以上が、「理解の後回し」の具体的な方法となります。
4 補足
「上記の方法では、言葉Xがきちんと理解できていないのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
その通りです。
ただ、要点把握力を付けたい我々の目的は、
「分からない言葉Xを理解すること」ではなく、
「会議の大枠を把握すること」です。
会議の大枠さえ把握できていれば、
言葉Xが分かっていなくても特に問題はありません。
例えば上記の例で言うと、
以下の情報が集まれば、それ以上Xについて知らなくても役割は果たせます。
あなた「Xがあるとどんなデメリットがあるんですか?」
詳しい人A「○○が出来なくなる」
あなた「なるほど。他にデメリットはありますか?」
詳しい人A「あとは××が出来なくなるくらいかな」
あなた「なるほど。今回Xを無くす手段はありますか?」
詳しい人A「1つだけあるけど、やる場合費用が100万円くらいかかるよ」
あなた「なるほど。今回お客さんは本件にあまりお金をかけられないと言っていたので、残念ですが今回はXがある前提で考えた方が良いですね。」
あなた「Bさん、今回はXがあるから○○と××が出来ないので、○○と××が無くても提案可能な商品の候補を挙げて頂けますか?」
・・・といった具合に、これだけの情報が集まっていれば、
これ以上Xについての理解は無くてもプロジェクトを進める役割は果たせます。
「Xがあるデメリットは○○と××のみ」という情報を得た時点で、
「Xがあるとなぜ○○というデメリットがあるのか」という個人的な謎を解消する必要はありません。
会議中は必要な情報だけを集め、個人的な謎は後日時間があるときに聞くようにしましょう。
このやり方では「必要な情報だけに注目する」ということを常に行っているおかげで、
「他の人よりも重要なポイントに気付きやすい」というメリットもあります。
これは理解を後回しにして頭をフル回転させている、新人ならではの特権です。
私の体感上、絶対にベテランよりも要点把握力のある新人の方が重要なポイントに気付きやすいです。
新人が難しい会議で重要なポイントを整理し始めたら、評価されることは目に見えてますね!
ぜひ明日から「理解の後回し」を実践してみてください!
5 まとめ
・要点把握力は、ノウハウを実践することで身に付けるしかない
・分からない言葉が出たら「理解を後回し」にし、大枠の理解に必要なポイントだけを質問する。
・分からない言葉を、完全に理解する必要は無い。
・要点把握力を身に付けるためのコツを発信しているのが、せいきんぐのブログとTwitter
要点把握力を付けるコツその1「理解の後回し」について、いかがでしたでしょうか。
最初は言葉を分からないままにしておくことに抵抗があるかもしれませんが、
会議中にいくら悩んでもその言葉は分かりません。
思い切って後回しにして、会議のどこに関係してくるのかだけを見極めましょう!
専門的な話に付いていきたい人も、交渉事を有利に進めたい人も、活躍して出世したい人も、
当ブログで要点把握力を磨くコツを学び、
一緒に満足度の高い社会人ライフを送りましょう!
Twitter せいきんぐ@知識ゼロのエリート
関連記事 要点把握力とは何か
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません